色々な目的のM&A

M&Aには色々な目的があります。
ベンチャー企業がM&Aを行うのは時間を買っているところがあります。
とにかくなによりもスピードを優先して業務拡大を狙うならば自前で一からやるよりもすでにある会社を買収したほうが早いからです。
一方このところの円高を利用して、日本企業による海外企業の買収が相次ぎました。
総合商社はもともと企業買収を行ってきた業界ですが、このところ外国の資源会社の買収に積極的です。
オーストラリア・ブラジル・チリなどの資源国の会社の買収に各社がしのぎを削っています。
これには二つの目的が考えられます。
一つは収益性の高い会社の株式を持つことによる、配当リターンによる利益を得ることです。
実際近年の日本企業は投資した海外企業から多額の配当金を得ています。
もう一つは資源の権益確保です。
商社は原油や鉄鉱石などの資源によって莫大な利益をあげています。
そのためには常に資源の権益を押さえておくことが必要なのです。
これができる背景には、会社に潤沢な資金があることがあります。
借入金ではなく手持ち資金で買収可能なことは、ライバルとの競争にも有利に働きます。
それからM&Aを盛んに行なっているのが、日本のビール会社です。
キリン・アサヒ・サントリーなどは海外のビール会社・飲料食品会社などを買収しています。
この目的は世界でシェアを広げ業績を拡大することでしょう。
日本の人口は今後減少するのは目に見えており、今後国内で需要を期待できない状況にあります。
そのなかで業績拡大を図るためには、海外に活路を見出すしかありません。
各社は競って海外でのシェア確保のために企業買収を行なっているのです。
一方日本企業の代表であるトヨタなどは、その潤沢な資金を持ちながらもM&Aを行ないません。
数年前にアメリカのベンチャー企業のテスラモータースを買収したくらいです。
テスラは電気自動車のスポーツカーを作ったベンチャー企業です。
この買収目的は電気自動車の技術を手に入れる戦略だったのでしょう。
トヨタは自前の技術力に自信があるので、他の自動車メーカーを買収してその技術を手に入れる必要はこのテスラのような特別な場合を除き必要ないのです。
今後の日本企業のM&Aを考える時、潤沢な資金を持つ日本企業はもっと積極的に海外の企業を買収するべきだと思います。
資金を眠らせておくよりもはるかに効率がいいからです。
それからこれから発展が期待できる国々の会社を今のうちに買収しておくことは、将来の大きな利益につながります。

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